乳酸菌研究の第一人者金鋒博士の生んだNS乳酸菌

 NS乳酸菌は蒙古高原の漬物や醗酵馬乳の中から分離され、糖類、タンパク質、繊維などにも高い消化力を持つ野生の乳酸菌で、中国科学院教授の金鋒博士によって発見されました。

 内モンゴルで発見されたこの乳酸菌群を金鋒博士はN(new)S(sun)=新しい太陽の乳酸菌と名付けました。

金鋒博士 NS乳酸菌

金鋒(きんほう)博士

1956年6月、中国内モンゴル自治区フホホト市生まれ。1987年、東京大学留学、人類遺伝学の専攻、人類学の修士と博士学位を取得。現在、中国科学院心理研究所・中国科学院心理健康重点研究室、教授。NS乳酸菌の発見者、研究者として中国国内だけでなく世界に広く知られています。特に人間の共生菌は人間の精神状態を支配しているという大発見で、この分野における第一人者です。

 

SARSから始まった乳酸菌研究

 金鋒博士が乳酸菌研究に取り組むきっかけになったのは2002年のSARS(重症急性呼吸器症候群)の世界的流行でした。

 博士の友人の一人が「SARSに感染したがたまたま知り合いからもらった乳酸菌を鼻に入れているうちに治ってしまった。その乳酸菌について調べて欲しい」と乳酸菌のサンプルを送ってきたのです。

 当時の金鋒博士は遺伝子の研究者で、ヒトゲノムの遺伝子がすべて解析されても病気はなくならない。病気は遺伝子だけに原因があるのではないという事実が解明されて、遺伝子研究そのものに行き詰まりを感じていました。

 そこで乳酸菌関係の論文を1000本以上取り寄せて読み進めるうちに、菌と共栄共存すれば様々な病気を予防できるのではないかという仮説にいたります。そしてその仮説を実証するために乳酸菌研究をスタートさせたのです。

6年間30万頭の豚で実験

 「バクテリアバンク」から乳酸菌を取り寄せ、同時に金鋒博士の故郷である内モンゴルに自然生息する乳酸菌も採取し、種類と遺伝子を解析して単菌としての効果と効能を徹底的に調べました。そして数百種類の乳酸菌の内、大型で発酵力が強い乳酸菌を選び出しました。

金鋒博士 NS乳酸菌

 人間で実験することはできません。そこで金鋒博士が選んだのは豚でした。

 豚は解剖学的にも生理学的にも人間に非常に近い存在で、雑食性のため、消化吸収の生理も腸内細菌の割合も似ています。かかる病気もほぼ同じで、SARSもインフルエンザも感染するため、豚で証明された効果は人間にも反映されるだろうと考えたのです。

 結果は驚くべきものでした。

 汚れがひどく病気の多い養豚場(病気の死亡率50〜70%)を選び、乳酸菌を混ぜた餌を与え続けたところ3週間で病気は減りだし、最終的には自然死亡率の5%のレベルまで下がりました。
 ひどい臭いも落ち着き、肉質も向上しました。
 何より博士を驚かせたのは豚の攻撃性や衝動性が下がって、おとなしく穏やかになったこと。つまり腸内環境が安定したことで性格まで変わってしまったのです。

 その後、6年間で30万頭の豚で実験を行い、乳酸菌の効果に確信を深めました。

プロバイオティクス効果で人体を守る

 アンチバイオティクス…抗生物質のこと。病気の原因は病原体にあると考え、原因となった菌を殺すことで病気の治療を目指します。アンチバイオティクスの問題点は、いい菌も悪い菌も全滅させ、抗体菌=抗生物質が効かない菌を誕生させる悪循環に陥ってしまうことです。

プロバイオティクス…人体によい影響を与える菌の働きを促すこと。つまり、乳酸菌などの善玉菌を摂取して腸内健康を保とうという考え方です。

よく腸内細菌のことを善玉菌と悪玉菌に分けていますが、金鋒博士はこのような分け方は好ましくないと考えています。数千種類にも及ぶ腸内細菌のうち、明らかな悪玉菌はわずか十数種類しかありません。それ以外が善玉菌と日和見菌(環境次第でいい働きをしたり悪い働きをしたりする菌)です。そして明らかな悪玉菌にも腸内では役割がありますから、全滅させてはいけません。増やさずに上手に共生していくことが重要です。

よいバランスで共生している腸内菌は外部から病原菌やウィルスが侵入しても、自分たちの共生エリアに入れることなくはねつけます。消化器官すべてを腸内菌でコーティングすることは病原菌やウィルスから人体を守ることに繫がるのです。

大きな乳酸菌である重要性

 乳酸菌は善玉菌の代表格ですが、それは皮膚や腸内にいる時だけであることを忘れてはいけません。

 組織にきずや潰瘍があった場合、そこから体細胞内に菌が侵入して感染症を引き起こすこともあるのです。消化器官を通じて血中に取り込めない大きなサイズの乳酸菌であることは人体を守る大事な条件なのです。

若い乳酸菌であること

 金鋒博士曰く、乳酸菌にも成長期、壮年期、老年期という成熟段階があり、それぞれに特長と役割があります。

 成長期の乳酸菌は原生性が強く元気で繁殖力があり、腸内で急速に増殖し善玉菌を優勢にする力があります。腸内環境で乳酸菌を優勢な状態にするには、生きた菌、それも成長期の菌である方がよいのです。

野生の元気な乳酸菌であること

 自然から採取したばかりの菌と研究室で何度も培養している菌、採取した条件も遺伝子が全くいっしょでも培養を続ければ続けるほどパワーが落ちてしまいます。狼を飼い慣らすと犬になってしまうように、条件の整ったシャーレの中で培養を続けると繁殖力が落ちてしまうのです。

 新しい菌を採取し続け、出荷するときまで繁殖を抑えた条件で保管します。

 

NS乳酸菌について、もっとくわしく知りたい方は金鋒博士の書籍をご覧下さい。
金鋒博士 NS乳酸菌 乳酸菌革命

乳酸菌革命―菌やウイルスを殺してはいけません生物はウイルスによって進化しバクテリアによって守られているのです

著者:金鋒 (2009/02) 出版社:評言社

 

金鋒博士 NS乳酸菌 病気を防ぐ

「NS乳酸菌」が病気を防ぐ

著者:金鋒 (2012) 出版社:PHP研究所

最近の乳酸菌研究開発はさらに進み、乳酸菌が人の健康に与える影響力に注目度は増すばかりだ。 そのなかでも、従来より知られた効能をはるかにしのぐ画期的な乳酸菌として、いま期待を一身に集めているのが「NS乳酸菌」。モンゴルの大自然から採取した野生由来の菌力の強さ、身体の働きに最適なNS乳酸菌を複数組み合わせて実用化するなど、さまざまな病気を防いでくれるパワーの秘密を知るたびに読者は驚きの連続だろう。人と菌が共生すればもっと健康になれると力説する本書は、殺菌・抗菌文化を信じて疑わない現代人にとって必読の一冊。

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